葉山バス停を歩き始める時は小雨が降っており、傘をさして御用邸裏の海岸に向かう。 今日は海岸線の先に見える江ノ島と富士山の爽快な眺めは諦め、小磯海岸の波打ちぎわを散策、７人乗りのカヌーの準備をしている若者を横目に見ながら葉山公園に着く。 国道を渡り、斜面にへばりつくように建つ洒落た家並みの急坂を登り詰め、自然林の山道に入る。 薄暗い山腹の登山道を傘をさしながらのんびり歩いて行き、前方の視界が開けると、岬と入江に続く海岸線の斜面に点在するリゾート地風の建物群が見えてくる。 眼下に広がる洗練されたパノラマを眺めながら、浜田集落の農道を抜け丘陵に建つ秋谷配水池に着く。 稜線の林道を東に向かい雨に濡れた木々を眺めながら林道終点から再び林の中の道をしばらく歩き、一つ目の分岐を右に折れ竹林に沿って下って行く。 数年前に来た時ははっきりしていた道も今はヤブに覆われており、内心「こんな筈では？道を間違えたかな」なんて思いつつ方角を定めて下って行く。 ぐずぐずの畑の脇道をいくつか越え、雨を忘れるほどのヤブをくぐり、雨でぐっしょりになりながらアスファルトの車道に出て「ふう～」と胸をなでおろす。 海老田集落の中の車道をぐんぐん下り、エスケープ場所としていた久留和バス停に着く。 降ったりやんだりの雨はようやく上がり、気を良くして子安に向かうが、関渡川公園手前で再び雨が降ってきて、やむなく自動車道の橋の下で昼食とする。（雨だから仕方ないが、橋の下で昼食とは・・・トホホの気分）
川沿いに設けられた遊歩道は途中から木道になり自然に囲まれた深山の雰囲気が楽しめる。 雨に濡れた、今が盛りと色とりどりの満開の紫陽花を眺め、キイチゴやビワをつまみ食いしながらのんびり歩く。 源流まで遡って子安集落の車道に出ると、前回は無かった立入禁止の立札があり、「木道は何の問題もないのに何故？」と小首を傾げながら子安の里を下って行く。 車道を２０分ほど歩き、貯水池上に出たところで湘南国際村に向かうか海岸線に下るか思いをめぐらし、雨の降り具合とバスの本数を考え本数の多い海岸線に向かうこととした。 県道のトンネル手前から、川沿いの歩道の上方を通る車道を進む。 まもなく現れる「関根御滝不動尊」を覗いたり、関根渓谷を眺めたりに「今日もいろいろあったけど、やっぱり来てよかった～」の声に内心にんまり。 あまり車の通らない、緑に包まれた車道のぶらぶら歩きを楽しみながら久留和バス停に着く。 雨により、子安古道は歩くことができなかったが、ほぼ予定時間通りに終了で来た「三浦西海岸」でした。
お疲れ様でした